39.おいら娼館のオーナーになるんだっ!中編

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「オーケー。それじゃあ男はどっか行け。女はエルフ以外、廊下で待機だ」  パンパンと手拍子をすると、奴隷たちは命令通りに動いてくれた。 「男は俺が見ようか?」  するとジョンは、またもや爆弾を投下しやがった。 「は?」 「面接、俺がやろうか?」  まさかここまでお膳立てしてくれたのに、俺の真の目的を知らない訳ないよな?  長い付き合いだし、性癖だって分かってる。それに最近ヌケてないのだって知ってるってのに。  お前ってば、もしかして…… 「野郎とヤロうってのか!?」 「ヤラないよ。どういう仕事をするのか、そういうのをキチンと説明しておいたほうが良いだろう?いくら奴隷だからって、いきなり本番は大変だろうからさ」 「あーーー、そういうことね。了解任せたぜ!」  両刀使いの本気を垣間見たかと焦ったが、なーんだそういうことかいジョン君よ。  ならば任せようじゃないか。  我が兄弟にならば、あれこれ指示を出さずとも信頼して頼めるってもんだ。  ――バタンッ。  さあてさて、目の前にいるのはボロい布を纏っただけの女の子。  そして俺。  静けさの漂う密室で、男女2人が見つめ合う。ドクドクと高鳴る心臓が、初心なあの頃を思い出させる。 「緊張してる?」 「いいえご主人様」 「そっかあ慣れてるんだね?じゃあ生年月日と年齢聞いてもいいかな?」 「1077年7月7日の177歳です」 「へえ、七夕生まれなんだね」 「七夕とはなんでしょうかご主人様」 「気にしなくていいよ。それじゃあスリーサイズ聞いてもいいかな?」 「スリーサイズ?とは何でしょうかご主人様」 「……この質問は飛ばそうね。うーんとねえ、じゃあどんな体位が好きかな?」 「奴隷になってからは、基本的に立位をとっています。座位をとることは稀で、睡眠のときに仰臥位をとる事ができます」 「…………そ、そっか。えーーと、1日にどれくらい一人でするのかな?」 「何をでしょうかご主人様」 「もういいです。AVの導入部分ぽいやり取りで楽しみたかったけど、もういいですっ!」 「AVとは何でしょうかご主人様」  仰臥位をとる事ができますだあ?仰臥位って初めて聞いたわ!  仰臥位(ぎょうがい)な、仰臥位(ぎょうがい)!要するに仰向けで寝ることな。  体位と聞いて、誰が1日のルーティーンを喋ると思います?  馬鹿みたいにご主人様ご主人様って語尾につけるしよぉ、なんだよ、ご主人様って言わなきゃ死ぬんかい。ニャンニャンて語尾につける獣人みたいに、キャラ付けのつもりかい! 「もう黙れ。ほら、まずはその汚え布を取ってこっち来い」  ハラリと布が落ちた。  なぜそこに躊躇いがない。一切のおとぼけがないんだ貴様は。  まあいいさ。  シルクのような肌が透き通っていて、そりゃあもう綺麗なこと。  胸?そりゃあ、まあまあいい感じだわ。小さくもなく、決して大きくもなく。  それがいいんだな、うん。 「ほい、次!突っ立ってないで俺のズボンを下ろさんかい」  ボーっと突っ立てるのを見るのもいいが、虚ろに濁った目で佇むエルフは流石に怖い。  だから指示を出したのだが…… 「畏まりました、ご主人様」 「うっ……えぇ?ちょっと待て触んな、下がれ」 「はいご主人様」  臭え!シンプルに口が臭え!  もしかしてウンコをソテーにして食った?  どんな調理をしたって、ウンコはウンコだからね?下味つけたって変わりゃしないんだからね? 「ちっ。もういい。机に手をついてケツを突き出してみろ」 「はいご主人様」  口が臭えのは仕方ない。綺麗にしておけとジョンに頼んだが、口までは気が回らなかったんだろうよ。  だがしかし、顔を近づけてみても背中からウンコみたいな臭いはしない。  つーことは、まあ、アレだな。体は綺麗にしてあるって事だ。  創出者諸君には申し訳ないが、ここから先はかなり大人(アダルト)な展開になっちまう。  だからすまねえ。イメージで頑張ってくれよ。  俺はズボンを下ろした。  そして………… 「うぎゃああああああ゛!」  絶叫した。
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