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事件ファイル2⇒学校の七不思議②
口笛を吹き、思い切り目を逸らす。図星だったらしい。
「スゥ、まぁまぁ君もサボりついでに俺の話聞いてけよ」
そんなことを言い、勝手に話し出した。
「なぁ、聖。この学校に所謂七不思議があるのを知っているか?そのうちの真実だったものを教えてやろう。」
そう言い、彼は話し出した。
「七不思議その2赤マント。まぁまぁ有名なやつだ。深夜0時ちょうどに校舎内に入ると現れるというもの。赤マントの正体は事故で亡くなった教師の怨念、と言われているがそんなものよりタチの悪いものが正体だった、ってわけなんだ。さて、そんな真相は口で言うより体験した方がわかりやすいだろう?さぁ、今日の夜、校門前に集合だ。」
教えてくれるなんていうから、ほんとに教えてくれると思ったのに連れて行くって、、、どういうことよ。意味がわからないわ。まぁ、でも断ってみ
「断ったら俺ボッチで成す術なく4んじゃう〜」
思考でも読んだのかってくらいに被せてきた。わかったよ、ついていくさ。そう返事をし、教室に戻った。(案の定先生には怒られた。)
【数時間後、校門前。】
「…あぁ。」
来てしまった。あいつが不吉なことを言うからこうなったんだ。というか、あいつ遅くないか?
「よぉ、聖。遅くなった。さ、行こーぜ。時間になるまで構内彷徨いてれば良いだけだ。」
そういい、スタスタと校内に入っていく。嫌な気配が、ものすごくする。すごくすごく、行きたくないが四葉先輩がスタスタと進んでいってしまうがためについていくしかなかったのだ。
…0時に、なってしまった。カツンカツンという音が校内に響き渡る。その音は、3つ。
「四葉先輩、三階が今、すごい嫌な気配です。足音は3つですが気配は10です。3階に向かう、霊道の上をすごく強い、嫌な気配しかしない奴らが歩いてます。」
鳥肌が立つ。ここは一階。なのに三階から異様なほど気持ち悪い、怖い、嫌な気配がする。
「そうか、聖。情報ありがとう。その3階に向かうぞ」
…え?まぁ、でも納得だ。今日は赤マントの正体を見に来たんだから。いざとなったら、神主印の札で対抗するしかない。
「先輩、対抗できる能力とかあります?」
とりあえず、確認をしておく。対抗出来ないなら先輩を外に放り投げて1人で行くしかない。
「んぁ、あるよぉ。妖狐を操れるんだよぉ!」
おや以外。こいつにそんな力があるなんて。まぁ有効活用しなきゃ切り抜けられないだろうな。
「ならいいです。先輩行きますよ。」
早足で進んでいく。階段を駆け上がっていく。…気持ち悪い気配が凄くする。一枚の札を取り出し唱える。
『心陰、姿ヲ見セヨ』
そう唱えると霊がよりくっきり見える。霊道まで見えたから、これで行ける。
…あ。
「先輩、そこ霊道なので避けたほうがいいですよ。霊に憑かれちゃいます。」
バッと避ける。ちょうど、中級くらいの霊が来たところだった。
前から、異様な気配がした。
『オマエタチハ誰ダァァァァァ』
「おっ、と。早速来ちゃったかぁ。」
「やるしかないですよ、先輩」そう言い、構える。あれはなんとも、不気味な見た目をしていた。
続く!!!
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