四葉先輩の怪異事件簿

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事件ファイル1⇒学校の七不思議① ♢♢♢ 私の学校には屋上に近づくと不吉なことが起こるという迷信がある。生粋の怪奇事件好きというわけでも無かったがテレビの特番のようなものでやる怖い話が好きだった私は迷信を信じては居なかったがとりあえず、ということで行ってみることになった。 不吉なことを起こすには手順がいるらしい。が聞き損ねてしまったのですっ飛ばして入ってみようと思う。 ドアを開けるとそこには、寝こけた男が居た。どうせサボりだろうなと思いつつ起こしてみる。 「あの、大丈夫です?」 声をかけてみるも起きず…と思ったがいきなり飛び起きて驚かせてきた。しかし、私は幼い兄弟がおりよく同じようなことをしてくるのでそのような手の驚かしは驚かなくなっていた。 「ちっ、オメェつまんねぇなぁ。んだよ驚かせたんだから演技でも驚けよォ」 うわ、面倒くさいタイプのクソガキだったか。そう思いつつも冷静に対応をしていく。 「それくらいじゃ驚けませんよ。というか、貴方誰なんですか?」 そういえば、こいつは誰なんだろう。皮肉だが身長も高く顔面偏差値が高い。なんなんだ。なんて思いつつ、ふらりふらりと立ち上がって来る。 「んぇっとな、俺は呪界四葉や。学年は3。よろ。」 こいつ、凄いチャラい人だ。苦手なタイプだわ。ほんとチャラい人無理。 「私は闇原聖。二年生、宜しくお願いします四葉先輩」 淡々と挨拶をしていく。最初からの疑問をぶつけてみることにした。 「先輩、サボりですか?」
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