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その日、翔が寝巻きに着替えている途中、いきなりエメラルドグリーンの髪と同じ色の服と羽を持った、手のひらくらいの大きさの妖精が部屋に入ってきた。
「おじゃましま……ぎゃーーーー!!」
翔の何もつけていない上半身を目撃した妖精はカエルを潰したような悲鳴をあげた。
「ああ、もう、なんで、こんな毛は生えてないけど下に余計なものがついている男を魔法少女にしなければいけないのよーーー!」
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「え、それ、妖精が言ったの?」
信じられなくて目を丸くしている莉子に、翔は頷く。
「うん。さすがに頭にきて、言い返したよ」
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翔は妖精を睨みつけると、怒鳴った。
「高校生だからもう下の毛も生えているに決まっているだろ!」
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「いや、そこを言い返したの!?」
残念ながらそこまでは関係は進んでないため、莉子は翔の下半身は未確認である。貴重な情報を得られた莉子は、うっかり想像してしまい赤くなった。
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