それは必然だったんだよ?

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413e0593-09e4-4a1d-8356-0ccd9dd4b9d4 「もう、日が暮れちゃった」 「そっちのほうが都合が良い。人が来ないし、何より蛍が見られる」 「……本当だね」 暗くなったからか、ポツポツと明かりを灯しだした蛍たち。やっぱりそれは幻想的で、つい見惚れてしまう。 ……いけない。見惚れてたら話は聞けない。 蛍から目を離して、蛍斗くんを見る。 でも、蛍斗くんも綺麗なんだよなぁ……。 「……どうした?そんなに見て。何か付いてるか」 「いえ、何でも!!」 「さっきからおかしいぞ……いや、いつもか」 「何それひどっ!」 「……まぁいい」 良くないけどねと心で呟きながら、話を聞いた。 「美咲は、俺たちが初めて会ったときって覚えてるか?」 「うん。今でも、鮮明に」 彼を見て思い出す。当時とそっくりな顔。 本人だから当たり前だけど……。 「でもな、一つ言い忘れていたことがある。お前に会うのはアレが初めてじゃないし、お前も同じ。前に何度も会ったことがある」 「え。んー……」 「思い出そうとしても思い出せないと思う。 だって俺が、だった時だから」 ……え? 聞き間違いだろうか、ホタル?蛍…… 「……まさか冗談?はは、は…………本当?」 「ああ」 いつも通り仏頂面で答える蛍斗くん。 確かに、冗談は……言わないだろう。 「まぁ、信じてもらえないと思うから来た。 順番に話すから時間をくれ」
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