偽りの攻め

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「司さん、最高でした。」 「よかった。」 「また連絡してもいいですか?」 俺は返事をする代わりに微笑んだ。 「それでは俺は先に。」 「気をつけて。」 俺は男性を見送る。 ホテルのドアが閉まった。 「はぁー、しんどかった。」 今日も言えなかった。 俺は攻めじゃなくて、受けなんだと。 攻めるよりも、攻められたいんだと。 今日も俺は満たされない。 いつになったら、俺は最高の夜を過ごすことが出来るのだろうか。
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