怒りん坊、丸へぇ

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 「丸へぇ」うまそう牛姿。実家の父が、「丸へぇ」を、肉にする為殺りに来た。「丸へぇ」もちろん、文句言う。モウモウモウ。モウモウモウ。だけど、人だった頃と、今でもちっとも変わらない。  父が気づいてくれなくて、ふざけんなよと、睨んでも、目の前ナイフ持ち上げて、不敵に笑う、父がいる。  壁を壊すの得意技。頭突きで壁を破壊して、街へ下りるよ、たったらた。  街に下りたら腹減って、八百屋を荒らし、ボコられる。満腹お腹、窮屈だ。崖の近く走ったら、くるくる落ちて、目もぐるぐる。  なぜか崖の下にはね、学校の先生沈んでた。先生校長お偉いさん。ツルピカ頭を煌めかせ、水着いっちょでごゆっくり。  上に上がるの無理すぎる。校長なぜか、余裕の笑み。ヘリコプターが通ってね、「丸へぇ」と先生引き上げた。ヘリコプターは、何処へゆく?どんどん空を、飛んでって、ちっちゃなお家に落下した。下敷きなった、住人さん。見覚えあって、よく見ると、逃げた変人お嫁さん。今は別ん家の嫁なって、子ども生まれてほんわかぽんぽん。  変人奥さん目が悪い。校長のこと、「丸へぇ」だって、勘違い。ぐるぐる回して投げちゃった。しめしめ、「丸へぇ」先生のふり。変人奥さん、気づかない。仲良く2人で肉食って、ペチャクチャ楽しい、楽しいな。  変人奥さんの旦那さん。帰ってみたら、知らない男。「丸へぇ」見るなり嫉妬して、首を絞めて、もう攻撃。だけど「丸へぇ」めげないよ。負けるもんかと、唾はいて、旦那の腕を齧ってやった。
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