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出会い※来(らい)side
今でも出会ったときのことは鮮明に覚えている。
あの出会いがなければ今僕はこのきれいな空は見れていないのだから…。
あれは僕が18の頃のこと。
その頃、僕は人生を悲観して生きていた。
代々受け継いできたこの眼が大嫌いだった。いろいろなものがこの眼に飛び込んできた。そのほとんどがみたくないものだった。
もともと自分に自信がなくて、臆病だったけどそれは日を経るごとに強くなっていた。
そしてとうとう僕は、自分の部屋から一歩も外に出られなくなってしまった。
ある日の昼下がり。
僕の部屋のインターホンが鳴った。
もちろんでたくないので無視した。
しかしインターホンは鳴り続ける。
鳴り止まぬ音に苛立った僕は眼を使って外を視る。すると、見知らぬ黒髪の白衣を着た女性がそこに居た。
これが僕たちの出会いだった。
この出会いが、僕の運命を変えることになる。
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