第一コマンド▼謁見の間で、どうするーー▼

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第一コマンド▼謁見の間で、どうするーー▼

「主上よ、目をお覚ましくだされ!」 (ーーはい、目が覚めましたけど?)  大声がして、シトシは目が覚めた。 (声? 誰だ?)  が、すぐには状況が把握できず、ぼんやりしてしまう。  急に覚醒させられたためか、思考が鈍い。目の前の人影に焦点を当てるとーー、蝙蝠と象、それに獅子がいた。 (は?! なにこれ??)  シトシが目をこすると、豪華な室内にいるのがわかった。  そして目の前には、蝙蝠のように痩せた男と象のような大男、それに獅子の鬣を連想させる髪の男が立っている。 (ーーはい、これ混乱します。なに、この人たち? どこ、ここ? なに、これ?)  シトシは目を瞬かせつつ、状況把握に努める。やがて出た結論はーー、 (もしかして、これ、あれだ。『ここは誰、私はどこ?』ってやつか!?) というものであった。  どうにも、混乱している。
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