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専門学校に一通の通知がきた。 「明日以降、契約にあるとおり全ての実習生の受け入れを拒否する。」 校長はじめ何がおきたのか理解出来なかった。 「校長どういうことですか?なぜいきなりこんなことが、、、。他の学校には何もないのだろう。」 「ああ、その説明には明日会長がいらっしゃる。」 「「「はっ、、、。」」」 「わざわざ1専門に会長が?ありえないですよ。」 「私の口から言えることはこの専門の生徒は二度とあの実習には行けないということだ。」 「そんなの横暴です。」 「勘違いしないでくれ、まだ治験段階のものに好意で実習を受け入れてくれたんだよ。 本来ならまだ未公開の最新技術をだ。本来学生の受け入れなどありえない。」 「そうですが、、、。今までも、。」 「先生方この実習の契約解除になる違反事項は覚えていますね。」 「「「もちろんです。徹底させてます。」」」 「残念です。理由があります。こちらが違反したんです。」 「「「っ、、、違反があった?」」」 「ええ、ですから明日以降はこの専門の生徒および全ての関係者は関われなくなります。 わかっているでしょうが、この専門の生徒も教師も医療に関わるのは難しくなります。お分かりですね。」 「「「はい。」」」 「生徒に説明し明日を待ってください。」 「「「わかりました。」」」 解除となると情報漏洩もしくは、、、。どちらにしてもあってはならない。 専門の生徒はホールに集まっていた。 昨日まで実習に行っていた者も、座学に励んでいた者もいきなりの理不尽にさらされ呆然とする者、憤る者それぞれだった。 全ての学生はお金を払って学校に来ているためか、好意で実習させてもらっているという基本を忘れていたのかもしれない。 スーツ姿の男性が校長と一緒に入ってきた。 「カッコいい。あれが会長なの?凄すぎない。」 「だよねだよね。会長ってもっとおじさんだと思ってた。」笑笑 「ええでは藤本会長からこの治験について説明します。 はじめに言っておきます。入学の際説明され契約に全ての生徒、先生、関係者がサインしてあります。 それをふまえて聞くように。一切の異議は認められません。 このことが納得いかない場合この治験から撤退つまり全ての治験が中止になります。 では藤本会長よろしくお願いします。」 「ありがとうございます。さてはじめまして。藤本ホールディングス会長藤本咲夜です。 今まで治験の実習参加を認めていたのは皆さんが真摯に実習してくれたからです。 さて皆さんはこの機器のメンテナンス内容は知っていますか?」 「確か洗浄には人の手洗いでしていると。」 「そうです。そして治験用は一台、まだ人に任せる段階にはないので私はじめ創業家メンバーで洗浄しています。 では契約覚えている方解除要件は?」 「実習に関わる迷惑行為、情報漏洩、暴言、暴行、違法行為、、、。あたりだったかと。」 「よく覚えて、ありがとうございます。」 「「「なぜ契約解除に?」」」 「契約にはこうありました。治験は藤本ホールディングスが全ての資金、人材投じてのもの、他の関与なし。 そのためこちらの契約守っていただければ良かった。 1人でも破ってしまえば即契約解除。例外はない。それだけです。」 「さっきの洗浄と関係ありますか?」 「ありますよ。今回の解除は暴言です。この動画みたらわかりますよ。」 ホールのスクリーンに動画が流れた。 女性をうちの専門の生徒が3名でかこんでいた 「おばさん、そんな手で恥ずかしくないの?」 「「だよね」」 「要件がそれだけならもういいわね」 「要件?なにそれおたかくとまっちゃって、ボロボロのてで綺麗にいっても無駄。」 「そうそう、着飾っても無駄無駄。」 立とうとする女性を突き飛ばしてケラケラ笑っていた。 「ざまあ。おばさんみのたけにあった言葉つかってよ」 「そうそう、醜い手にこの洋服可哀想」 「そう、ところでその制服確か芦田医療専門のものじゃ?」 「それが何?」 「医療に携わるの?こんなことする人間が?」 「おばさんには関係ないでしょ。」 「そう」 「そろそろ行こうよ。もう良くない?」 「そだね」 さいごに女性に蹴りをいれて3名の生徒は去っていった。 動画がぶれた。 「大丈夫ですか?すみません。警察は呼びました。動画もこれに、救急車呼んだほうが、、、」 「ありがとうございます。大丈夫です。救急車は、警察が来たら説明お願いします。」 「あはい。すみません勇気なくって、証言します。はい。このハンカチどうぞ。あっ動画きらなきゃ」 ここで動画はきれた。 ホールのザワザワはおさまらない。 「わかっていただけたかな?」 静まり返った。 「「「はい。」」」 悔しくて顔を歪める生徒もいたが藤本会長にぶつける生徒はいなかった。 校長以外の教師も動画をみて青ざめていた。 どうみても暴言、暴行しかも集団で女性を、理由も意味不明。 誰も言葉が出ない。 「さて契約解除において理解出来たものとするよ。 動画にうつっていた女性はうちの家内でね。手のアレは洗浄の結果。私の手もほら」 手袋から出された手は凄いあれかただった。 ホールが静まり返った。 「あの機器は人の手洗いでしかまだ出来なくてね、1日一回4時間かけてる。洗浄機器はまだ未完成でね。 7日を7人でしてる。それでもこの手だ。家内はせめて治験が終わるまでに洗浄機器を完成して関係者には同じ思いをさせたくないと。 さて、この手を醜いと汚いと思うかい?」 「思いません。手荒れはだれにでもおきます。」 「私もです。」 「ありがとう。どう思うかは自由だよ。ただし理不尽な暴力は別。家内は今入院してね。 さて校長、これで異議ありませんね。」 「はい。異議ありません。忙しい中ありがとうございました。 うちの生徒が申し訳ございませんでした。」 その瞬間校長はじめ先生方が一斉に頭をさげた。一部の生徒もならっていた。 「ではこれで失礼します。校長先程のとおりで、契約解除、告訴取り下げはありえません。 もう会うことはないでしょう。」 「ありがとうございました。申し訳ございません。」 ホールが静まり返るなか校長、藤本会長は去っていった。 「聞いた通りです。今後実習の見直しが行われます。実習中の生徒は明日教室に来てください。 調整ご実習先日程をお伝えします。 在校生のみなさん治験に関する全てのデータ、教材は廃棄するため明日必ず持ってきてください。 データ漏洩は犯罪です。くれぐれもくれぐれも忘れずに。」 「解散。それぞれの教室へ」 静まり返ったなか3名の女生徒は青ざめていた。 周囲は何も言えなかった。 「ふざけんなよ。弟は10歳なんだよ。この治験がたよりなのに、、、。」 「瀬戸、、、。」 見た目イケメンで誤解うけがちだが瀬戸康二弟思いの真面目で優しい男。 弟の治療のこともあってこの芦田医療専門に入ったのだ 事情知る者にはかける言葉がない。 理由も意味不明な暴言、暴力だ。 起きたものはどうにもできない。 無力だった。 3名の愚行により一名の負傷者、数十人の人生がくるった。 瀬戸弟は治験を受けることなく数ヶ月後この世をさった。 この動画は無修正で拡散された。 学校は補助金打ち切り、生徒激減のちに廃校が決まった。 若気の至りにしては度が過ぎていたのだ。 そのご瀬戸が姿をけした。 知るものはいなかった。 3名の女生徒収容所に入ったあとなぜか姿を消した。 知る者はいない。
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