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「ちんこ、きもちいいよぉ」
「ちんちん気持ちいんだ。ちんちんでイきたい?」
「イきたいっ!」
「いつもお尻しか弄ってもらえないもんね」
すでに快感に蕩けはじめた牧尾の唇にキスをする。祐樹は軽く触れ合わせただけだったが、さらなる快感を求めて牧尾が喰らいつくようにキスを返した。粘ついた唾液を絡めあい、舌を這わせれば握り込んだものがビクビクと痙攣し始め、雪鳥が近いことを悟った。
「あぁっ、いいっ! きもちいいっ!」
背中をしならせるせいで、腰を祐樹に押し付ける形になる。先走りでシャツが汚れ、濃いシミを作り出していたが祐樹の方もそんなことを気にしている余裕はなかった。腕しか動いていないはずなのに、走っているかのように息が上がる。目の前に広がる牧尾の痴態に、興奮が込み上げてくる。もっとこの感情を味わっていたいけれど、可哀想な牧尾を解放してやらなければ。そう思った祐樹はまた、耳元に唇を寄せた。
『射精して』
そう告げた瞬間、祐樹の手と腹に温かい感触がある。目視で確認すれば、どろりと思い白い体液で汚れていた。牧尾はといえば、声もなく快感に震えている。目は見開いているのに唇を固く食いしばり、まるで時間が止まったようだった。祐樹の目の前には胸の突起が突き出されており、イタズラでちろりと舐めれば「あ゛」という声が漏れた。
一気に力が抜けた体をベッドに横たえてやれば、敏感になっているのかまだぴくぴくと痙攣が続いている。流石に濡れたシャツが気持ち悪く感じ始めたので、祐樹が服を脱ごうと少し視線を外した隙に牧尾はゆっくりと体を動かしていた。力の入らないはずの足を持ち上げ、尻たぶに指を這わせる。
「ねぇ……」
その声に振り返れば、牧尾のはしたない姿にまた心臓が跳ね上がる。しっかりと準備をしてきたその穴は、赤く熟れて濡れていた。それが息をするたびに、開閉を繰り返す。早く食い締める物が欲しいと言わんばかりに、祐樹を、男を誘っていた。
「まだ足りないの。もっと、おくぅ」
これではまるでどちらがDomなのかわからないな。そんなことを思いながら、祐樹は膝裏に手を差し入れさらに足を開かせた。
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