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「あ、それはアメリアが言ったことだから彼女に付けといてくれる?」
「確かギルドの備品、好きなだけ使って良いと言ってたよな…」
ジュリアンとキリーは躊躇いなく仲間を売ることにしたようだ…
死ぬ気で…いや死にかけたのに、これ以上報酬が減るドコロかゼロになるのは精神衛生上よろしくない、そう思ったのだろうが
「ええっと、皆さん?あたし今の話は初耳なんですけど?あたしの留守中に何をなさっておられたのか、詳しく教えていただけます?」
ウインディが太陽のような笑みを浮かべて立ち上がる…
さっきまでテーブルに突っ伏していたのが嘘のように、音もなく靭やかに
が、この場に精霊魔法の使い手がいれば間違いなく、怒りの上位精霊が彼女から見えたであろう…
助けを求めるべくその姿を捜すが、鍛冶ギルドマスターはいつの間にか消えていた
お使いで来ていたミティとレティも同様だ
「皆さん、パーティですよね?その場にお揃いでいらしたんですよね?それで無関係とは言えないんじゃないですか?アメリアさんの暴走を止めることは出来ましたよね?」
両手の指をポキポキ鳴らしながら、ウインディが迫っていく
3人は未だブツブツ零しているアメリアを盾にすべく移動していた
「…その代わり、ここの支払いは割り勘にする…誰か財布持ってるの?」
死の宣告にも似たその言葉に、今度はブレン達3人から
ピシッ
そんな音が聞こえたような気がした
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