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終章 きっとうまく行く
数日後
冒険者ギルド近くの食堂にブレン達4人プラスウインディが揃っていた
が、ジュリアンを除く4人はテーブルに突っ伏していた
よく見ると女性陣はドレス姿、男2人も小綺麗な服を身に纏っている
まるでパーティーにでも出るかのように
因みにウインディが深海のような深い青、アメリアが同じデザインの空色だが、成人女性のウインディとまだハイティーンのアメリアでは若干着こなしが違うようで…
城で異性の視線を集めていたのは言わずもがなだ
ジュリアンは他の姉妹と合わせたデザインの白色だった
「し、死ぬかと思った…」
アメリアが絞り出すように言葉を口にした
「全くです~」
ウインディが同調するが、顔が上がらないしいつもの快活さが足らない
男2人に至ってはピクリとも動かない
「え?お祖母様の香茶とお菓子、美味しかったじゃないの。毒なんか入ってなかったわよ?」
唯一きちんと座っているジュリアンが、文字通りキョトンとした表情である
「ジュリアン様は王女様ですが、あたしはしがないギルド職員で平民なんですよ~?」
そう、5人は今回の功労者と言う事で王宮に呼び出されており、見回り中のこと、平衡神神殿とその後の戦いについて改めて報告させられた
ギムレットを始めとする援軍の件も包み隠さず
薬師ブルースの名前が出た瞬間、前と現在の国王夫妻の顔が引き攣った瞬間があったのだが、それに彼らは気付けなかった
そして謁見と叙勲の後、前王妃主催のお茶会に出席…いや出頭していたのだ
「そう言えばお祖母様が変な事言ってなかった?…ほら、あたしが犯罪者に何か取引持ち掛けなかったかって」
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