推しウォーズ

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 驚いてる間に、なぜかミカが、ミサイルをカウントしている。 「発射されたミサイルは……ミカ推しの国が九三八本、マオ推しが一〇五七本」  数え終わると、ミカが信じらない名前を呼んだ。 「マオはどう?」  画面が切り替わった。  暗闇みたいに黒い瞳のアップ。  ロングの黒髪にスカルのカチューシャ、パープルとブラックのボーダーシャツにレギンス、ミニスカにレザージャケット。  ミカと同い年ぐらいの女のコが、ちょこんと電波塔の頂上に腰かけてる。 「ハーイ、マオよ、推しのみんな、見てはる?」 『おお、ミカマオ共演で初顔出しのライブ配信?』 と、誰かがズレたコメント。  まあ、驚くポイントはヒトそれぞれ、かも。 「えっと、戦車の出動数は、マオが七二六一台で、ミカは九三四八台やね」とマオ。  ミカがあとを引き取る。 「それでは、ミカ対マオ、カミ対マオウのハルマゲドンの結果をお報せしまあす!」
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