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「おはよー」
「お、おはよう…」
溌溂と話す彼女とは対照的に億劫な表情で挨拶をする彼には記憶がない。
「ごめんね。ガールちゃん、いつも迎えに来てもらって」
「私がボーイの事が好きだから来てるだけなんで気にしないで下さい!」
歯に衣着せぬ物言いで、彼の母親に笑顔を見せる彼女には生涯見てきた全ての記憶がある。
そんなまるで違う性質を持つ2人は恋人という関係である。
「じゃあ行ってきます」
「いってきます…」
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