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早紀子はそう言って窓辺に歩み寄る。
え? 早紀子?
「頑張って、あたしはミキのところへいく! 来世も今生も一緒に青春を幽霊として謳歌する!」
ドサッ。ぐちゃ。鈍い音がした。
「嘘だろ、自殺は地獄だぞ」
雪代の呆然とした声が部屋に響く。
「きゃああああ!? 自殺よ!!」
「女子が飛び降りだ!!」
当然騒がしくなる外。
そして目の前には。
『ミーキ。私たち親友だよね』
『え』
『これでミキの声が全部聞こえるね』
血みどろで原型の留めない姿の早紀子が笑っていた。
END
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