ずっと言えなかったこと

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「何ブツブツ言ってんの」 『三組の霊感少年』 「雪代だよ」  え!? あの噂って本当だったの!?  そういえばこの前何もない場所に向かってしゃべった後お札貼ってた。  じゃあ。もしかして雪代には私の声が聞こえてるの!?  噂だけだと思ってた!! だって漫画みたいじゃない。  霊感美少年雪代!! お人形みたいな美貌の不思議くん!! 「なんか雪代がまたひとりで話してるけど」 「いつもの事だけれど、本当霊感少年こわー」 「でも前、とある霊能力事件に参加して解決したらしいよ」 「ますます怖いんだけど!?」 『あー。テストテスト』 「不気味―」 『聞こえますかー? おーい』 「なー」  やっぱり私の声、聞こえてないよね!? 現実だよね!?   伏せ目がちの瞼で私をじっと見ながら雪代は深くため息をつく。
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