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「そもそも貴女たち急に湧いてきてなんですか。元々別グループで仲良くもなかったじゃないですか。怖いんですけど」
『ですよね』
雪代が呆れためで彼女たちを観察してる。
さすがに早紀子にそう言われた武田さんたちはその場から消えていった。何やってんだ本当。露骨な擦り寄りお疲れ様です。
「……ミキ」
早紀子が私の名前をつぶやく。泣きそうな顔で、せつなそうに。
「昔の関係に戻りたかったな」
『私もだよ!』
死ぬまで、一緒に仲良くしていたかった。
そんな関係だと思っていた。
修学旅行のバスで私が吐いても助けてくれた優しい早紀子――。
なのにその早紀子をいじめるわけがないじゃん。
「来栖、早紀子さんにはお前の声は聞こえない」
『……!』
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