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「僕だって、君に惚れてたんだよ萌香?一緒にカフェ巡りしたかったよ」
「竜くんはさっきも麦茶飲んでたよね。そろそろ哺乳瓶は卒業しようか?」
萌香が可愛らしく笑いかけてくる。
「ふふっ。3人とも今日も可愛いね」
「本当にね。ねえ萌香ちゃん……俺も子供はたくさん欲しいんだけど」
萌香に身体を寄せて言う樹に、萌香はまた恥ずかしそうに笑う。
「もうっ……。でも、そうね。そしたら岳人くんたち、いっぱい遊んでくれるかな?」
「遊んでやるよ!そりゃあもう遊んでやる!」
「お年玉もやるぞ」
「あ、おばあちゃんからのお年玉、そういえば今年もママにとられちゃったなぁ」
竜が思い出して分かりやすくなげくと、萌香の優しい手がそのクリクリ頭を撫でた。
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