銀色のオーラの主君

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銀色のオーラの主君

おれが皇太子殿下とともに襲撃のあった松林にたどり着いたときには、現場の始末はほとんど終わっていた。別荘を出るときに馬車が厩舎前に回収されているのは確認していたが、暗殺者四人の死体もすでにない。馬車道から外れた松林の手前に、焚き火したような跡があるだけだった。 昨日までは砂地に蔓を這わせたハマヒルガオが薄紅色のかわいらしい花を咲かせていたが、花も蔓も他の雑草もすべて焼き払われて黒い煤が地面を覆っている。白っぽい欠片が落ちているのは暗殺者の骨のようだ。どれだけ高温で熱したのか、昨夜の事件を知らなければ誰も人骨とは考えないだろう。 この豪快な後処理が誰の仕業かというと、管理人のチャールズさん、治癒師のクラリッサ、そして魔塔主様。 「魔塔主殿にかかれば証拠隠滅もまさに朝飯前だな」 「まるでわたしが犯罪に加担したように」 「違うのか?」と言いつつ皇太子殿下はクッと笑う。 皇宮にいた頃、皇太子殿下と魔塔主様がこんなふうに軽口を叩きあう関係だとは想像もしていなかった。皇帝陛下が魔術師を敬遠しておられるから魔塔主様が皇宮に顔を出すことは滅多になく、騎士団員も皇宮官吏も魔塔主様の顔どころか名前も知らない者がほとんどだ。 おれが魔塔主様の姿を初めて見たのはアンナの殺害現場。その後、皇女殿下の提案で魔塔主様がリアーナ様の治癒にあたることになったため、皇太子妃宮でも別荘でも何度か顔を合わせている。だが、おれと魔塔主様との間に会話らしい会話はない。 濃紺のローブ姿に長い黒髪を潮風になびかせる魔塔主様はまるでカラスのようだ。その足元には暗殺者の所持品と思われる剣が集められている。 「顔が判別できたら記録するつもりでしたが、すでに獣に荒らされた後でした。武器も珍しいものではないので身元を探るには役に立たないでしょう」 「魔術を使った気配はなかったのか?」 皇太子殿下は地面に置かれた剣をひとつ手に取ってながめると、すぐに興味を失ってポイと投げ捨てる。 「松林の中にあった魔術の痕跡はクラリッサのものですし、それ以外には何も。魔術師であれば死体からマナや魔力を感じるものですが、それも一切ありませんでした」 「なんとも無鉄砲な暗殺者だ。魔術師が関与していないのならやはりフェルディーナ卿か。ナリッサを襲った魔獣とは無関係のようだな」 おれは「えっ」と声を漏らした。ナリッサ様と言えば、リアーナ様と一緒にアンナが殺害された現場にいた皇女殿下。まだ十三才の皇女殿下は事件のあと体調を崩され寝込んだと聞いている。 「皇女殿下はご無事なのですか? リアーナ様は帝都を離れてから皇女殿下のことをずっと気にかけておられるのですが」 「魔術師に操られた魔獣にちょっと引っかかれただけだ。心配するほどではないからリアーナには伏せておけ。それに、ナリッサは月光の庭園での事件のことをすっかり忘れてしまっているのだ。リアーナと会ったことも、アンナが殺されたことも。まあ、忘れて良かったのかもしれんが」 「まさか、そんな……」 おれは言葉を失ってしまった。 リアーナ様は事件後うなされて起きる日々が続き、おれはあの日の記憶さえなければと思っていたのだが、いざ皇女殿下が記憶をなくしたと聞くとヒヤリと冷たいものが体の芯を走る。 「デ・マン卿、ナリッサの記憶喪失のことをリアーナに話すかどうかはおまえに任せる。それより、アルヘンソ辺境伯家で舞踏会を開くと聞いたが、タミアがリアーナを招待したようだな」 「……あ、はい。昨日招待状を受け取られました」 ふむ、と皇太子殿下は顎に手をあてて考え込む。 「フェルディーナ公爵のバカ息子を誘い出すのにその舞踏会を利用する。デ・マン卿は準備が出来次第リアーナを連れてゲートでアルヘンソ邸に移動しろ。チャールズはリアーナが別荘にいるよう装っておけ。おれは舞踏会の場でリアーナが離婚を公表しようとしているという嘘の情報をオリヴァーに流す。タミアにはオリヴァー・フェルディーナ宛てに舞踏会の招待状を出すよう命じておこう」 「殿下、もしかして舞踏会へ向かう偽物の馬車にわたしが?」 クラリッサの声はなぜか浮かれている。 「察しがいいな。昨夜リアーナを襲わせたのがオリヴァーで、ヤツが本当に反オーラ派だとしたら、離婚が公になる前に皇家の失態に見せかけて殺そうとするはずだ。堂々と反オーラを主張するには皇帝派の中心である父親を説得する必要があるからな。とすればこの機会は逃せないはず」 皇太子殿下は狩りを愉しむように不敵な笑みを浮かべ、おれは腹の中で「冷血夫」「放蕩殿下」と悪態をつく。 「ですが殿下、そうなるとリアーナ様本人が舞踏会へ出席するのは危険ではありませんか? 暗殺を企てる者と直接顔を合わせるなど」 「問題ない。リアーナの出席を当日まで公にせず、その舞踏会の日を狙って襲撃が行われたとなればリアーナの出席を知っていたオリヴァーの関与は明らか。襲撃現場を押さえたらすぐオリヴァーを捕まえればいい。クラリッサ、今回は全員生け捕りにしておけ」 承知しました、とクラリッサは胸に手をあて頭を下げる。 「ことを大きくする気はない。フェルディーナ公爵家の失墜は皇家としても望んでいないからな。舞踏会の開会前に片をつけろ」 殿下の話は終わりのようだったが、おれにはまだ確認すべきことがあった。 「リアーナ様には伏せておくのですか?」 「兄の関与は伝えるな。それ以外はおまえが判断しろ」 リアーナ様はただでさえ体力がない上に久しぶりの舞踏会。自分を殺そうと目論む者がいるなど到底話せるわけがない。 おれがため息を堪えると、代わりのように皇太子殿下が吐息を漏らした。 「あまり心配するな。帝国騎士のデ・マン卿に向かって言うのもなんだが、騎士で溢れる皇宮よりアルヘンソ邸の方が警備体制は充実している。たとえ侵入者があっても、よほどの実力者でなければ無事に逃げることはできん。せっかくだからデ・マン卿も舞踏会までの間アルヘンソ兵団で揉まれるといい」 「殿下、あれ(・・)はよろしいのですか?」と魔塔主様。 「ああ、そういえばデ・マン卿に渡すものがあった。魔塔主殿、出してくれ」 「かしこまりました」 青と黒の光が魔塔主様の手の上で渦を巻き、その光が消えると三十センチほどの鞘に収まった短剣が一本現れる。殿下はそれを無造作につかみ、ヒョイとおれに投げ渡した。 「魔法剣だ。構えてみろ」 魔法剣?  訝りながら鞘から抜いて柄を握る。すると、短剣の刃に重なるように青白い光でできたロングソードが現れた。おそらく刃渡りは一メートルほど。 「護身用の短剣なら舞踏会に持ち込める。リアーナをエスコートする時はそれを携行しろ」 「わたしがリアーナ様をエスコートするのですか?」 「ああ」 おれの動揺など殿下はまったく気づいていない。 「鍔のところを見てみろ。そのマナ石は魔力供給のための消耗品だ。マナ切れになったらタミアかソニアに言って代わりをもらえばいい。舞踏会までに使い慣れておけ」 鍔近くの柄の部分に深い青色をしたマナ石がはめ込まれていた。透明度が高い高価なマナ石だ。そのマナ石の奥に、本体に刻まれた紋章が透けて見える。 「これは……〝逆さ樹〟?」 「見つけたか」 殿下はどこか愉しげだった。 「デ・マン卿、運が悪かったと思え。これからは紫蘭の紋章を掲げるのではなく、逆さ樹を隠しておれに仕えてほしい」 紫蘭の花はグブリア帝国皇太子の象徴。おれの所属する紫蘭騎士団の制服にも紫蘭の紋章が刺繍されている。 「殿下、わたしは騎士団から外されるのですか?」 「まだその時ではないが、いずれそうなる。離婚成立後もリアーナの護衛はおまえに任せるつもりだからな。だが、皇家を離れたリアーナはただの貴族の娘。紫蘭騎士団員を安々と護衛につけることはできん」 おれの心臓は早鐘を打っていた。 来週になればリアーナ様の元を離れなければならないと思っていたのに、離婚後も彼女のそばにいられるのだ。だが、喜びと同時に不快感が胸に広がる。 「殿下、それは離婚後もリアーナ様を監視し続けると言う意味でしょうか」 「護衛も監視もやることは同じだ。おまえとリアーナは少々秘密を知り過ぎてしまったからな。だが、そう深刻に考えることはない。ここにいるのはみな秘密を抱える者だ」 チャールズさんがおれを見て穏やかな顔でうなずいた。クラリッサは「わたしは密入国者」とあっけらかんと口にする。 「クラリッサ殿、そんなに簡単に口にしては秘密とは言えない気がするが」 「だって秘密じゃないもの。本当の秘密はまだデ・マン卿には話せないわ」 ねえ、とクラリッサはチャールズさんと顔を見合わせている。どうやら二人の昔話をつまみに酒を酌み交わす必要がありそうだ。 「デ・マン卿。叙任式で誓ったおれへの忠誠はもう失くなったか?」 皇太子殿下の言葉はおれに選択肢を与えるものではなかった。どう答えようと、おれはこの男の前に跪くことになる。 リアーナ様の夫としては最低だが、紫蘭騎士団団長としての統率力に疑問を抱いたことはない。それに、〝逆さ樹〟を知る者の前で見せる粗野だが家族的な言葉遣いと雰囲気にも興味をそそられている。 皇太子殿下が自身のことを「おれ」と口にするなど皇宮内ではあり得ないことだった。花街通いの影響だとしても、部下の前ではいつも帝国第二の権力者たるに相応しい振る舞いをされている。 ――ふと、一人の男が頭を過った。皇太子補佐官ランド・アルヘンソの前ではどうか? ランド殿はアルヘンソ家の養子だが元は平民だったという噂がある。それなりの年齢にも関わらず未だ独り身で、なぜタミア様の婿ではなく養子としてアルヘンソ家に入ったのかは紫蘭騎士団内で囁かれる七不思議のひとつ。補佐官就任直後は殿下の愛人だという噂があちこちで飛び交ったらしい。 殿下とランド殿の私的な関係に興味はないが、紫蘭騎士団最強の男ランド・アルヘンソを忠犬のように従える若干十七才の皇太子殿下の実力には興味がある。 殿下が団員相手に剣をとらないのは実力差がありすぎて訓練にならないからだと以前ランド殿が言っていた。皇太子殿下は魔獣を相手に訓練しているという噂も紫蘭騎士団内ではまことしやかに囁かれている。 おれは覚悟を決めて殿下の前に跪き、頭を垂れた。 「紫蘭を離れても逆さ樹を胸に皇太子殿下に忠誠を誓い、命にかえてもリアーナ様をお守りいたします」 「デ・マン卿。リアーナが皇家を裏切ったとき、おまえはリアーナを斬れるか?」 「それは……」 平然と「斬れるか」と聞いてくるこの男は、何かあれば躊躇いなくリアーナ様を殺すだろう。リアーナ様はすでに麻薬使用の件で殿下の信用を失っている。 「おまえがリアーナのために尽くしてくれているのは知っている。今はまだ答えなくていいが、覚悟はしておけ。リアーナを殺す覚悟か、リアーナとともに殺される覚悟か、好きな方を選べ。その魔法剣があってもおまえの剣はおれに届かん。立ってそこに構えろ。特別に相手してやる」 皇太子殿下は暗殺者たちの残した剣の中から無造作に一本を選んでヒュッと振るった。刀身がかすかに銀色の光を帯びたようだった。 「何をぼんやりしている。逆さ樹の任務は紫蘭騎士団ほど甘くないぞ」 「え~? わたしは逆さ樹の方が気楽。騎士団なんか絶対無理」 クラリッサが場の空気を読まず茶々を入れる。いや、むしろ空気を読んでおれの緊張をほぐそうとしてくれたのかもしれない。 「デ・マン卿とおまえを比べるな。おまえは元々変人だがデ・マン卿はまともだから荒療治が必要だ。多少の怪我なら魔塔主殿がどうにかするだろう」 魔塔主様が「安心して斬られなさい」とでも言うようにニッコリ微笑んだ。おれは息を吐いて呼吸を整え、魔法剣を手に立ち上がる。 「かかってこい、トビアス・デ・マン」 力量はおそらく天と地ほどの差がある。今おれにできるのは皇太子殿下の胸を借りるだけだが、いつかリアーナ様を斬れと命じられたらおれは間違いなく目の前の男に刃を向けるだろう。そんなおれはすでに騎士とは言えない。 皇太子殿下は初太刀を正面で受けるつもりのようだった。おれも最初は真正直に右上段から打ちおろすつもりで踏み込んだが、剣が交わる直前で咄嗟に身を低く屈め、手首を返して下から相手の剣を薙ぎ払った。 ロングソードの長さと短剣の軽さ、そして握りを緩めれば光の刃は消える。騎士には似つかわしくないこの剣に、おれは一瞬で虜になった。 このまま殿下の両足を掴んで押し倒せば――と思ったが、やはり甘かったようだ。タックルしようとした殿下の足はすでにおれの視界から消え、いつの間に跳び退ったのか殿下は何もなかったように先ほどと同じ姿勢で剣を構えている。 「悪くないぞ。実戦では剣術だけではどうにもならない時がある。今度はおれから攻めるとしよう」 構えろ、と言われ剣をあげた瞬間、衝撃とともに手のひらから柄の感触が消えた。目の前で銀色の光が弾け、後方でカランと音がする。何が起きたのかまったく分からなかった。 「今のは不意打ちでしょう」 魔塔主様の笑い混じりの声がした。 「殿下はちゃんと構えろって言ったわよ」 煤で黒く染まっていた地面に、おれと殿下の動線が露出した砂で記録されている。それを見る限り殿下が真正面から突っ込んでおれの手から魔法剣を弾いたのは間違いない。銀色のオーラは格段に身体能力があがると聞いていたが、想像の遥か上をいっていた。 「デ・マン卿、励め。生き残るためにな」 「励みます」 おれがこのとき胸に刻んだ覚悟は、リアーナ様を殺す覚悟でも、二人で殺される覚悟でもなく、リアーナ様のために主君である皇太子殿下を利用する覚悟だった。 「殿下、そろそろリアーナ様がお目覚めになる頃ですがお会いになられますか?」 「いや、おれの顔を見ても体調を崩すだけだろう」 ずいぶん自虐的だが、気遣いの言葉があの「冷血夫」の口から出たのは意外だった。 「なんだ、デ・マン卿。不満か?」 「いえ。……あの、ずっと不思議に思っていたことがあるのですがお聞きしてもよろしいでしょうか」 「言ってみろ」 言ったら斬られるかもしれない。 「皇太子殿下はなぜリアーナ様の宮を一度もお訪ねにならなかったのでしょうか」 場の空気が凍り付き、おれはじっと殿下の足元を見つめた。しばらくして「そうだな」と吐息まじりの声がする。 「リアーナだけを遠ざけていたわけではないのだが、そういう答えでは納得しないのだろう? 強いて言うなら、見極める期間だったとでも思ってくれ」 「見極めるとは、皇太子妃に相応しいかどうかをですか?」 そんなことは結婚前にやってくれ。 「少し違う。リアーナは権力闘争の渦巻く中で幸せに暮らせる女ではない。デ・マン卿もそう思わぬか?」 「それは」 「答えなくていい。皇家に嫁いで幸せに死ねる女など滅多にいないのだ。清い身のままでいればまた良い縁も巡ってくる」 その言葉を聞いたとき、おれの抱いていた皇太子像が一瞬で崩壊した。 皇太子殿下の母君であるリリアンヌ皇后は事故死とされている。亡くなったのは皇太子殿下が十歳の頃のはずだ。そして、皇太子殿下の異母妹であるナリッサ様の母君もすでに亡くなっている。 ナリッサ様の母君が平民だったからか、その死については皇家によるあからさまな隠蔽がされ、事故死という公式発表を信じる者は少なかった。その影響でリリアンヌ皇后の事故も暗殺だったのではと囁く者が出て、その噂は皇太子殿下の耳にも入ったはずだ。 「デ・マン卿。わたしも最近気づきましたが、ユーリック殿下は案外ウブなんですよ。そうですよね、殿下」 魔塔主様がニコニコしながら殿下本人に問いかけた。 「花街のたらし(・・・)小坊主とか、放蕩殿下とか色々言われていますし、女性との噂も途絶えませんが、実際はどうなのでしょうね」 「魔塔主殿、余計なことは言わなくていい」 魔塔主様が黙ると、クラリッサが「そういえば」と小悪魔的な顔で続ける。 「ユーリック殿下の花街通いはナリッサ様のためだったみたいだってランドが言ってた。偽物皇女って批判されてたから、注目が自分に集まるように殿下が派手な行動をしてたんだって。ランドの愛人疑惑も殿下が自分で広めたんでしょ?」 「……まったく。どうしておれの部下どもはこうペラペラと」 羞恥を隠しきれず耳を赤くする皇太子殿下の姿など見たくなかった。そんなものを見せつけられては、「冷血夫」「放蕩殿下」と心の中で罵ることができなくなる。極めつけに、彼はゴホンと咳払いで誤魔化そうとした。 「デ・マン卿、リアーナに余計なことは言うなよ」 「承知しました。余計なことは(・・・・・・)言いません」 リアーナ様の心が軽くなるなら「余計なこと」ではないはずだ。 「おまえ……、まあいい。多少生意気な方が伸びる。おれは今から魔塔主殿とアルヘンソ邸に向かう。リアーナのことを頼んでくるからデ・マン卿は侍女に荷造りさせておけ。それから、ロイは帝都に連れて行く。計画を詰めるにはやつの情報が必要だからな」 「アンナが死んだことは」 「デ・マン卿。ローナンド家の養女アンナは行方不明(・・・・)だ」 「……そうでした。では、わたしは戻って支度を」 殿下は「ああ」と軽くうなずくと、魔塔主様の開いた〝ゲート〟に入っていった。いつの間にか水平線の上には日が昇り、松林に取り残されたおれとクラリッサとチャールズさんは誰からともなくククッと笑いはじめる。 違う世界への扉が開いたような気がした。その〝違う世界〟では常識が通じないのだと思い知らされたのは、リアーナ様とスサンナと三人でアルヘンソ辺境伯邸に移った直後だった。
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