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帰るつもりでいたのに、連れて来られたのはホテルの部屋。
まさかのスイート……?
ホテルに泊まった事がないから分からないけど。
部屋に入ったと同時に上着をソファに置き、何処に行った煌志さん。
仕方ないから窓から海を見ると私がいつも立っているメリケンパークが見えた。
夜の海を見るのは久しぶり。
ただ星が見えない事を残念に思う。
だけどやっぱり海を見ると心が穏やかになる。
ふいに後ろから抱きしめられ、心臓がドクンと大きく跳ねた。
向きを変えられすぐに私の唇に重なった唇。
歯列を舌先で撫でられ、こそばゆく感じ薄く空けた口。
舌先が我が物顔で暴れ回り、唇さえも甘噛みされ、自然と口から出た甘い声。
すると後頭部と腰をホールドされ、キスが深くなる。
知らない。
こんなキスは経験した事がない。
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