何故?

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「雅、返事を聞いてないんだが」 「…何の…」 「俺の女になるよな」 気づいたら頷いていた。 満足したのか目を細めた煌志さん。 「気持ち良いって言えよ」 まさに猛獣に捕らえられた兎みたい。 逃げる事も出来ない。 嫌、もう逃げようとも思わない。 自分の身体が自分のじゃないみたいに、次から次へと蜜が溢れ出すのが分かる。 心は少女のままでも身体は年齢に等しい。 だからこの行為を気持ち良いと思ってしまう。 「雅、挿れるぞ」 頷いた私の中に大きくて硬いものがゆっくり入ってきた。 ビリビリと電流が全身に走り今までよりも感じてしまう。 「雅、俺を感じろ」 多分、今宵だけの関係。 明日になれば他人。 だから今だけは夢をみていたい。 「雅、一緒に逝くぞ」 何度も何度も激しく突かれ、頭の中が真っ白になる。 快楽の海に浮かぶ私はそのまま意識を手放した。
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