6356人が本棚に入れています
本棚に追加
浴室から出てバスタオルで髪と身体を拭く。
その後、紙袋から濃紺の下着とワンピースを取り出し身につける。
どうして私の胸のサイズが分かったのだろう……?
疑問に思いながら髪をドライヤーで乾かす。
出かけると言ってたから遅くなると悪いと思いバスルームから出た。
『遅い』と言った煌志さんは、ソファに座り長い足組んで何かを見ている。
「私、やっぱり帰ります」
「却下」
「何故ですか?」
「出かけるのを止め犯してやろうか」
立ち上がり私の側まで来るのが分かっているのに、真っ直ぐ向けられた視線から目が離せない。
「どうして私なんですか?煌志さんなら他にもっと良い人が現れるはずでは?」
「確かに」
「だから帰っても良いですか?」
「俺の女になった以上、婚約指輪を買いに行かないとな」
「えっ?婚約指輪って付き合ってないですよ」
「婚約してからでも付き合えるが、俺は日本に半月しか居ない。だから逃す訳にはいかないんだ」
最初のコメントを投稿しよう!