謎の招待状

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 僕は便利眼に瞳を切り替えると、父様を見た。  ━━確認しますか?  思った通りのメッセージが空間に表れる。  僕は即決で"はい"と心の中で捉えた。  ━━畏まりました。ようやくかよ!?  ━━ステータスをオープンします。  名前:ノラン・アーネスハイド  身分:元男爵、一級剣士  レベル:73  ※体調異常が無くなりましたので、レベル成長の制限が解除されました。  HP 3300 MP 2000 +300  STR 6000 ATK 3000 +500  DEF 2000 +500 AGI 1000  LUK 1000 INT 1500  CHR 2500  * +は改心時に加算されます。  EXP 200(次のレベルまで経験値が30000必要です)  加護:戦神、神速、剛力改、風、光  ※キマイラ戦の傷が回復した為、加護の常態が無くなりました。  魔法属性:3 (風、光、雷) ※雷に加護は有りません  剣技: 回天(風の属性が必要です)、首狩り、絶角音死後、刺突  ※その他は魔力を必要としません  神速技:レイン、シャドー、ライオット(雷の属性が必要です)  剛の技:剛力殺(ごうりきあやめ)、金剛修羅  走技: シオン(風の属性が必要です)  防御技:サイレン(雷の属性が必要です)、スパーク(光の属性が必要です)    勇者確率:65%  英雄適合率:80% (剣王)  ……これは。  何と言えば良いのだろう。これもあの時の僕の回復魔法で治癒してしまったと言うのだろうか?   ……この事を話したら父様達は喜ぶだろうか。  父様はまた剣王の道を目指せる。そして王国の騎士団にも戻れる。でも、これを聞いて母様は果たして喜ぶだろうか・・・・・・。 「どうだったメディウス、私のステータスは見えたのか?」 「どうだったのメディウス?」 「え〜と」  そうだ、あの時宿で見た父の背中の傷を先ずは確かめなくちゃ。もし、あの傷が全く残って居なかったら、あのキマイラ戦の時の傷は完全に癒えている。でも、それと同時に彼等の出逢いのきっかけと言うか名残りも無かった事になってしまうのでは無いのだろうか?  僕は意を決して父様に上着を脱いで貰うよう提案した。
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