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Episode-2 女の子...?
そこには.......
女子と見間違えるほどの可愛い顔をした男の子のが立っていた。
口を開けたまま見つめていると、不思議に思った先生が声をかけてきた。
先生「東雲くんどうしたの?もう体調は大丈夫?」
東雲「あ、はい。」
まだ大丈夫ではないが咄嗟に声が出た。
東雲「俺はもう教室戻るので使うならどうぞ.....」
その言葉と同時に立ち上がった。
?「譲ってくれるの優しいね。ありがとう!」
東雲(容姿、声、仕草、全部女子っぽいな...)
なんてつまんないことを考えながらベットから離れた。
先生「また体調崩したら保健室来なさいね。」
東雲「はい。」
返事をしてそそくさと保健室を出た。
正直まだ頭がフワついている。
それに途中から教室に入るのは気が引ける。
東雲「はぁ...トイレにでも引きこもろうかな...」
――数時間後
東雲「そろそろ昼だし移動する人達に紛れて教室戻るか....」
教室に入った時のみんなの視線はとても痛かった。
心配の声をかけるわけでもなく、責めるわけでもないシーンとした空気。
東雲(この空気感が1番嫌いだ)
無事(?)今日を終えた。
――1週間後
授業中に寝た事件から1週間。
なんとなく、教室に居るのが辛い。悪口や陰口を言われてるわけではないのに、話した時にバカにされるのが怖い。
そのせいでほとんどが保健室だ。
最近はあの子が保健室に来ていないらしい。
ちょっと気になってるとか口が裂けても言えない。
いつものように保健室へ行った。
先生「最近大丈夫?」
東雲「色々あって教室に行きずらくて.....」
先生「そうだったのね。ゆっくり休んでなさい。」
やさしい声で先生が言った。
東雲(話してみたいな....)
なんてことを考えながら時間はすぎる。
ふと思いついた、ここで待つよりは名前を聞いた方が早いのでは....?と
なかなか回りくどい聞き方だなと自分でも思ったが、先生に聞いた。
東雲「前までよく来てた子って何年生なんですか?」
先生「よく来てた子...?もしかして雨宮くんのことかしら?」
あっ、、と思ったが
東雲「はい。多分。」
と言った。
先生「2年よ。会いたければ2年棟に行けば会えるんじゃないかしら?」
東雲「ありがとうございます。」
色々見透かされた気がしたがそれには触れずに保健室から出た。
それよりも、先輩だったとは思わなかった。
余計に気になる。
どうして保健室に来ていたのか。とか最近保健室に来てない理由。とか。
とりあえず話がしたい!!
今度2年棟に行ってみよう。
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