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Episode-1 ぼっち
俺の名前は東雲 千翔。高校1年生。
明日から、楽しい高校生活が始まるはず!
そんな淡い気持ちを抱いていた。
なのに、思いどうりになるはずも無く、入学式から1週間、友達が出来ていない。
それもそのはず、都外から来たのだ、それに男子校、既に入学式の時からグループが出来ており、最初から友達が居ないようなものだった。
千翔「はぁ、、、」
教室の隅で、小さなため息を吐く。
''どうしたの?''なんて声をかけてくれる人は僕にはいなかった。
入学式から1ヶ月、未だに友達ができない。
なんとか話しかけはしたりするものの、なかなか話が続かない。
それに変に気を使ってしまうため家に帰ってすぐ寝てしまう。
そんな不健康な生活を続けていると、、、
先生「......い!............め.......きろ!」
先生「起きろ!」
ハッとして顔を上げると、そこにはしかめっ面をした先生が居た。
どうやら授業中に寝てしまっていたらしい。
――授業後。先生に呼び出された。
先生「東雲、最近顔色悪いぞ?寝不足か?」
いや、寝不足では無い。逆に寝すぎているくらいだと心の中で思った。
先生「心配だから保健室で休んでこい」
千翔「はーい」
先生の言葉に甘え、保健室へ向かった。
――保健室。
保健室の先生に事情を話しベットで休ませて貰えることになった。
何とか寝ないようにしていると、誰かが保健室に入ってくる音がした。
保健室の先生「また今日も保健室来たの?教室はいいの?」
と、心配する保健室の先生の声が聞こえた。
?「今日はほんとに体調悪いんだって。」
千翔(ん?声たけーな。女子か?)
保健室の先生「でも今日はベット空いてないわよ?」
?「そんな......」
僕が入っときには既に自分の寝ているベットしか無かったのを思い出した。
正直体調が悪くて保健室いる訳じゃないので譲ることにした。
そしてカーテンを開けて譲ろうとした時だった。
そこには.......
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