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「ん・・・・・・最初にキスするのは、僕が良かったのに・・・・・・」
ユヌさんが呟く。
「いやいや、いいなんて言ってないんですが」
私の人権どこ行ったの。
いや、そりゃ初めてじゃないけどさ、なんかこう、急にされるのと付き合ってる相手からされるのはわけがちがうしさ・・・・・・。
「ヌナかわいい」
「ジュンソさんはそれしか言えなくなったんですか・・・」
壊れたように同じことばかりを言うジュンソさん。
「もう・・・」
「これから一緒に暮らしていくんだし、別にキスくらい・・・」
ジウォンさんが言い訳をした。
いやあなたキスしてないからね?なんか謎に反省してるけど。
「んー、まぁ、減るもんじゃないし、皆さんのことが嫌いなわけじゃないですしね・・・・・・」
「じゃあ、僕もするー」
「え」
テユンさんのその言葉とともに私はまたキスをされる。
「ハグと同じだと思えばいいんだよ!」
「えええ・・・・・・」
引きまくって変な声を上げる私。
「俺も、もう一回する」
イジュンさんの顔がゆっくり近づいてきて――。
「だめです」
「・・・・・・なんで?」
「また後でです」
「ん」
口を手で覆った私を少し残念そうに見ながら、イジュンさんが言った。
「ま、別にいいだろ」
「うわー、適当だ・・・・・・」
「ヌナかわいい」
げんなりしている私のもとに、ジュンソさんが来て、となりに座る。
「え、ほんとに大丈夫ですか?壊れましたか?」
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