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「え、引かないでくださいね!?」 「ごめん引いてる」 もー!と憤慨してるユヌさん。 「そりゃあ、婚約者が必要だから、って見ず知らず・・・でもないけど、そんな感じの人に婚約者になってほしいとか言われたら引くに決まってるじゃないですか」 7人方が言ったのは、私に7人の婚約者になってほしい、ということ。 今は全員で丸くなって椅子に座っている。話し合いの形だ。 「俺らもそろそろ結婚しなきゃだろ。だから街の娘から1人、婚約者を選べって言われた」 「誰に、ですか?」 「ソア様に」 ソア様っていうのは女王陛下の事ね。 「で、俺らがこの人いいなーってなったのがジウンヌナなの」 「急なことで申し訳無いんだけど、一緒に暮らすだけでもだめかな・・・?」 「おお・・・w」 何がなんだかわからんわもう。 「え、なんで私なんかがいいんですか?もっと可愛い人なんてたくさんいますよ?」 必死になって講義すると、ソウさんが駄々をこねるように言う。 「ジウンちゃんがいいの〜!」 さっきから何なんだこの人。口説きに来たのか? 「あと、私は1人なんですが」 「だから、一緒に暮らしていく中で誰がいいかなーって選んで?」 「ああああー」 頭を抱えていると、イジュンさんが言った。 「だから、ソア様が言ってんだぞ?」 「はぁー、ソア様かぁ・・・」 断りづらくなっちゃった。どうしようかな。 「あ、そうだ。手紙をもらってきたんですよ・・・っと!・・・あ!」 手紙を取りに行く途中で、なにもないのにユヌさんが転びかけた。 「ちょ、危なっ!」 とっさに手を伸ばし、抱き取る。私の膝の上に乗ったユヌさんを見上げて問いかける。 「大丈夫ですか?」
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