第1話 きっかけ

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その後どんな話をして面接に至ったのか覚えていないが何はともあれ面接の日程がその場で決まった。 花咲『という事で遅刻だけしないように来てください。お待ちしてますよ。』 榛川『はい、ありがとうございます。それでは失礼致します。』 それから数日後、僕は面接を受ける為に指定されたお店に来ていた。 (平日だってのにほぼ満車かぁ💦) 駐車場は平地は勿論、立体駐車場の2階まで満車だ。 僕はひとまず3階の空いてるスペースに車を停め店内へと向かった。 店内に入るとBGMの音と数多くある遊技台の音が耳を独占する。 (すげぇ音のボリューム💧) 今までパチンコは会社の先輩に連れられて行く程度で自発的に足を運ばなかった僕は、改めて店内に流れる音の大きさに驚いた。 さらに驚いたのはマイクのボリュームだった。 『こちら2コースからCR大工の源さん!236番台のお客様ぁぁぁ!!確率変動スタート!!!おめでとうございまぁ~~~す!!!!』 『続いては6コースはフルーツパッション578番台のお客様ラッキースタート!お隣580番台のお客様も続けてラッキースタートおめでとうございます!!』 『大当たりスタートおめでとう~~~ございまぁぁぁす!変わって4コースはCRギンギラパラダイスからぁ!!337番台のお客様っ、確率変動大当たりスタートおめでとう!!!』 これは当時"煽りマイク"という定期的に行われていたマイクパフォーマンスだという事をのちに知る。 初めて体験するパフォーマンスに少し感動を覚えながら、僕はカウンターへと足を運びカウンターに立っていた女性スタッフに声を掛ける。 榛川『すみません!今日15時から面接予定になっている榛川と申します!!』 女性スタッフ『面接の方ですね?少々お待ち下さいね。』 女性スタッフはそう言うとインカムを入れる。 そして…。 女性スタッフ『マネージャーが事務所にいますのでご案内しますね。こちらへどうぞ。』
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