エピソードⅤ 魔法の終わり

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武くんは、海水でびしょ濡れだったが、もうイケメンではなく、いつものジャイアンの武くんだった。 「武くん!」 あたしは、武くんに駆け寄った。 「乙姫様が、魔法を解いてくれたのね」 そう、あたしが言うと、武くんは、首を横に振った。 「いや……、魔法を解いてくれたのは、ひよりちゃんだ。ひよりちゃんが、ジャイアンの僕でもいいって言ってくれたから……あの魔法にかけられてカエルになった王子様の童話みたいに。僕の場合は、イケメンの魔法だったけどね」 そう言って、武くんは、優しいジャイアンの顔で微笑んだ。 あたしも、ジャイアンの武くんに向かって、笑顔で言った。 「大好きだよ。優しいジャイアン」 END 5bbce22e-a3d9-4ea6-82af-3b2445a7de3e 最後まで読んで下さり、ありがとうございました! (*- -)(*_ _)ペコリ🌸
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