6.花風くんの触れた場所

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なんて甘々(?)な時間を過ごしたが、倒れた先がボンジョルーノの荒れ狂った部屋で、このままでは絶対片付け終わらないであろう現実が、私に冷静さを取り戻させた。 「――よっと! 終わったぁ、ありがとー!」 校舎の裏、ごみステーションにごみを投げ入れて、お仕置き終了。 「遅くまで手伝ってくれてありがとう。私一人じゃホントに朝までかかってたかもってひなたぁぁぁっ」 そこで思い出して、声を荒らげる。 すっかり忘れていたひなたの存在。 今まで一度も、そんなことなかったのに。 もうすっかり夜。 遠くで聞こえていた部活動生たちの声も、聞こえなくなっていた。 (ひ、ひなたぁぁぁ……っ) どこに行けばいいのか、何から始めればいいのか、足が竦んで動けなくなっている……と。 「大洋と帰ったよ」 「えっ!?」 「……ほら」 「!」 そう言って見せられるスマホの画面。 【はれひ居残りで一緒に帰れない】 【じゃ、ひなたと帰るわ】 !!! こうもあっさり問題解決。 私もスマホを確認しようとして、ポケットに手を入れ、気が付いた。 「スマホが………………ないっ」
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