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 快感に息を荒くしながら言うと、師匠はうっすら笑って小さく首を横に振った。そういう仕草が俺をぞくぞくさせてることに気づいてなくて、ずるい。 「じゃ、もうちょっと」  もう少し深く、俺を埋めた。ベッドについた俺の腕を握りしめる、師匠の手。 「んっ、はあ……っ……」  つらい? と訊くと、師匠は俺の腕をつかんでいる手で俺を引き寄せようとした。 「あっ、ダメだって、俺イっちゃう!」  バランスを崩したせいでぐっと師匠の中に入ると同時にイったのは、俺だけじゃなかった。 「ヤバ、エロすぎでしょ師匠」  ぐったりと師匠に覆いかぶさった腹のあたりに、生ぬるくてぬるっとした感覚。もっと師匠と繋がっていたかったけど、俺を求めてくれる仕草のいちいちに刺激されちまって、無理だった。 「ガッツリ、味わってみたんだ」  師匠は俺の頭を両腕で抱きながら、小さくつぶやいた。  うわ、素直すぎんだろ。たまんねえなあ。 「そんなら、もう一回しません?」  にやっと笑ってキスしようとすると、長い指にあごを押さえられた。 「いや、明日も仕事だから」  ここでまあいいだろヤっちゃえ、ってならないところが師匠らしくて。俺は気を取り直して言う。 「そうっスね、明日働いたら連休だもんね。ガッツリ味わっちゃいましょ」  師匠の顔がうっすら赤くなる。こんだけヤっててもまだ、こういうことにあんまり慣れてない感じが抜けない。  常連客にだって、師匠狙ってんだろコラ、ってのがいて、モテそうな顔とスタイルなのに、もしかしてこれまでエッチは奥さんとしかしたことねえとか? それなのに俺なんかがバックバージン奪っちゃって、ごめんね師匠。明日の夜はガッツリヤっちゃうね。 「さ、仕事に影響出るから、寝ましょ」
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