名波&マスター

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名波&マスター

『はぁ…何やってんだ俺は…』 【彰良、イケメンくんに振られちゃったのか?】 『違う、俺が振ったんだ』 【へぇ、そうは見えないけど?そんな泣きそうな顔して】 『アイツはノンケだ、男なんて抱けないと思ってたのに、本気だったなんて…』 【まぁ、京さんならな…わからんでもない】 『アイツが京を抱いて、嵌ったらと思うと怖かった』 【お前、あの子が好きなんだろ?】 『さっき気づいた…そうみたいだ。どうしよう、ノンケを好きになるなんてありえない』 【あの子もお前が好きなんだろ?】 『ああ、気のせいだと思ってた』 【両想いじゃないか】 『そのようだ…』 【ノンケでもいいんじゃないか?そんなに想われてんなら】 『怖いんだ、アイツは社内でも女性にモテて…いつか捨てられるのなら最初から要らないって思ってた』 【相変わらず、怖がりだな。恋しろよ】 『恋…そんなの何年も前に忘れたよ』 【もう、帰れ】 『そうだな…帰る』 【また一緒に来いよ】
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