ねぇ、愛してる

ノンケ

【ふぅん、玲くんだっけ？彰良のじゃないなら、お兄さんと遊ばない？】

時雨は名波の顔色を伺うが、眉ひとつ動かさない

「でも京さん、俺、初めてで…」

【うわぁ、女の子は？抱いたことあるでしょう？その見た目だもん】

「ええ、それは…まぁ…」

【クスクス、それはそれは…お兄さんが全部指導してあげようかな】

「いいんですか？上手く出来ないかもしれませんよ？」

【いいよ、楽しそうだもん】

そのやり取りを黙って聞いていた名波が声を荒げた

『京は…ダメだ！』

【何で？彰良の彼氏じゃないんでしょう？】

「彰良さん、やれるもんならやってみろって言ったじゃないですか」

『相手は俺が決めていいってお前が言っただろ』

【ちょっと…君たち両想いなの？】

「京さん、巻き込んですいません…実は俺は彰良さんが好きなんですがノンケだからって受け入れてもらえないんです。だから一度経験したくて…」

『おい、余計なこと言うな』

【俺は構わないよ？玲くん、俺の好みだから。彰良みたいに堅いのはほっといて俺と出よう？】