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葛藤
「これっ!受け取って下さい!」
『は?君誰?これ何?』
「私っ、総務の門田ですっ、あの、時雨さんのことずっと好きでしたっ…チョコレート、受け取って下さい!」
『君さ…俺の何を知って好きとか言ってんの?まともに話した事もないよね?』
「でもっ、時雨さん、仕事もできてカッコいいし、私っ彼女になりたいっ」
『悪いけど、無理』
「なんで?私めちゃくちゃモテるしっ何でもしますっ」
『ッチ…そうゆうとこだよ。軽々しく何でもするなんて言うな』
「時雨さんと付き合えるならっ」
『んじゃ、ここで裸になって見せろよ』
「え…そんな」
『ほらな?出来ねぇだろ?何でも…』
【時雨!いい加減にしろ!やりすぎだ】
『名波さん…』
【彼女に謝れ!】
『でもっ…』
【理由が何であれ、時雨は彼女を傷つけた】
『わかりました…門田さん、悪かった…だけどこれだけは言わせてもらう、君と付き合う事はできない』
「時雨さんの、バカっ」
彼女は涙目のまま、走り去って行った
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