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最終回
10月1日のことであった。
奈美は、塾の先生から今のなえちゃんの状態では土佐泊女学院のお受験はムリだから、フツーの幼稚園に行かせることに切り替えてほしいと言われた。
それが原因で、奈美はひどく気落ちした。
1歳半のうちからお受験はきついと想う…
名門の女学院よりもフツーの幼稚園・小学校・中学校へ行かせる方が気持ちは楽になる…
受験は中学校3年から始めても遅くはないと想うけど…
塾の先生から言われた言葉に腹を立てた奈美は『うちのなえちゃんにフツーの人生を歩めと強要しているのですか!?』と言うたあとひどい大ゲンカを起こした。
塾の先生とひどい大ゲンカを起こした奈美は、なえちゃんを連れてJR観音寺駅まで行った。
ところ変わって、JR観音寺駅の待合室にて…
奈美は、なえちゃんをイスに座らせたあと電話をかけてくると言うた。
「ママ…おうちに電話をかけてくるから…いい子にしていてね…」
このあと、奈美はなえちゃんを置き去りにして逃げた。
時は、夜9時半過ぎのことであった。
奈美は、三豊市高瀬町比地中にあるマンスリーアパートに行った。
マンスリーアパートには、奈美が大好きだった元カレが暮らしていた。
大好きだった元カレに会ったら胸に抱きついて甘えたい…
奈美は、元カレに会いたい気持ちを奮い立たせてアパートの部屋のドアをあけた。
しかし、その時に元カレがよその女とはだかになってえげつないことをしていたのを目の当たりにした。
奈美は、そこで大ゲンカになった。
ところ変わって、アパートの近くにある公園にて…
奈美は、元カレに対して奈美以外の女性をどうして部屋に入れたのかを問い詰めた。
それが原因でひどい大ゲンカが発生した。
「奈美…奈美、まだ怒っているのかよ…」
「当たり前でしょ!!うちはものすごくキレているのよ!!どうしてうち以外の女の人とあんなえげつないことをしたのよ!!うちはダンナとなえちゃんを棄ててもう一度人生をあんたとやり直すと決心したのに、こんな形で裏切られたからブチ切れているのよ!!どうしてくれるのよ!!」
「悪かったよぅ…悪かったよぅ…」
「許さない!!」
「奈美…」
「はぐいたらしいわねあんたは!!」
(ドカッ!!)
奈美は、元カレを突き飛ばしたあと、ハイヒールの先っぽで元カレを思い切りけとばした。
奈美にけとばされた元カレは、その場から立ち去ろうとした奈美の背後からビニールのヒモで奈美の首をしめて殺した。
「苦しい…やめて…やめてー!!」
元カレは、奈美の首をしめて殺したあと、奈美が着ているクリーム色のスカートの中に手首を入れてショーツを無理やり脱がした。
「ああああ…ボタニカル柄のショーツ…」
(ビリビリビリビリビリ!!ブチッ…)
続いて、白のブラウスを思い切り破いた。
そして、Mカップのふくよか過ぎる乳房を包んでいるレモンイエローのブラジャーを引きちぎった。
「甘えたい…甘えたい…ああああ…」
元カレは、ひどくコーフンした状態で奈美の遺体を犯した。
その時であった。
現場を通りかかった直人が、刃渡りの鋭いサバイバルナイフを持って元カレのところへ向かった。
「オラオドレ!!」
「グワッ!!」
直人は、元カレの左目をナイフで切り裂いた。
「ああああああああ!!目が!!目が!!」
「ふざけやがって!!オドレクソチンピラ!!」
「ああああああああ!!」
(ドカッ!!ドカッ!!ドカッ!!)
直人は、奈美の元カレをサバイバルナイフでメッタ刺しにして殺した。
「オラオドレ!!クソチンピラ!!死ね!!死ね!!死ねやクソチンピラ!!」
元カレの遺体から大量の血液が噴き出たので、直人は全身に返り血を浴びた。
そこへ、奈美の元カレを探していたヤクザの男3人がやって来た。
「アニキ!!」
「どうした!?」
「松ヶ花のガキが(奈美の元カレ)を…」
「なんてことを…オドレ直人!!」
「よくも(奈美の元カレ)を殺したな!!」
「待たんかいコラ!!」
「オドレ直人!!」
直人は、ヤクザの男3人に追いかけられた末に財田川のJR予讃線の鉄橋の下でリーダーの男が持っている拳銃に撃たれた。
その後、刃渡りの鋭い槍でめちゃくちゃに刺されて殺された。
観音寺駅で置き去りにされたなえちゃんは、ケーサツに保護されたあとすぐに養護施設に送られた。
ひさとは、高松市内のディスコパブでホステスの女に手をつけたあと行方不明になった。
多香子は、高校受験に自身がなくなったことを苦に書き置きを残して行方不明になった。
ワケアリ家族は、ものすごく悲しい形で崩壊した。
【終】
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