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1話 初めての彼女の音、そして、、、お付き合い!
「はい?私ですか?」
そう言って彼女は振り返った。初めて聞いた彼女の声は、人混みの中に落ちて、踏み潰されてしまいそうな細く、繊細な声だった。そして、今まで聞いたことのあるどんな音よりもきれいだった。
俺は緊張気味に話す。
「あっそうです。」
「どうかしましたか?」
「このあと、ちょっと時間ありますか?良かったらカフェとか行きませんか?」
「ごめんなさい。お誘いは嬉しいんですけど、、、」
「けど?」
「私、自由に使えるお金とかってほとんどなくって」
「大丈夫です!俺が全額出しますよ!」
「いいんですか?」
「はい!いっつも電車で見てて、きれいな方だな〜って思ってて、、、」
「あっ、私もよく見かけてとってもかっこいい方だな〜って思ってました。」
「ほんとですか?嬉しいです!」
「初めて話したけど、私達って結構気が合うみたいですね!」
「俺もそう思ってました。良ければ、付き合いませんか?」
「じゃあ、、、よろしくおねがいします!」そうして俺らは、付き合うことになった。
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