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 少女は海が嫌いだった。  波の音も、潮の香りも、絵の具より鮮やかな青色も。  それでも彼女が毎日窓辺に椅子を寄せ、こうして何時間も海を眺めるのは。  その鮮やかな青色のどこかに、その人が隠れているかもしれないからだ。
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