君の心臓はまるで洗濯機

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 四月下旬、高校三年生になったおれは今バスケ部に所属している。  いや「いまだにバスケ部に所属している」の方が正しい。  五月下旬に引退がかかった全国大会ある。その日に向けて練習に励むは、「青春」そのものだった。    そのにおれが含まれていないのは、この腕に巻き付いている包帯のせいだ。  ちょうど一週間前、まだおれがの中にいた頃、練習中のゴール下での接触をきっかけに包帯は腕に巻き付いた。    医者にはリハビリの事も考えると大会に出るのは難しいと言われた。自分でも群を抜いてバスケが上手い訳ではないことは知っていたし、この一ヶ月でとレギュラーを競い合いたかったと心の底から思っていた。  それから一週間部活には顔を出していない。  最初はクラスに来て声をかけてくれた。  ただ包帯男が「1人にして欲しい」と言うもんだからもそれが今の最善策だと思い帰っていく。  去り際には「気が向いたら部活に顔を出して欲しい」と言う。今思えばおれはムードメーカーだった。でも大会前に包帯を巻いたおれが居たってはやりずらいだろう。 包帯は外的な刺激から保護する役割があるそうだが、今のおれにとっては、の優しさすらも刺激になっていた。
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