君の心臓はまるで洗濯機

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ガタンガタンガタン  翌日、おれはコインランドリーでうつぶせていた。  机の上には退部届けの紙が置かれている。  その紙の名前の横には今日の日付を書いた。  部活にも顔を出していない。  今日は彼女が部活に来なかった。  今朝病院に運ばれたそうだ。  それを知ったのが放課後、学年中で話題になっていたからすぐに耳に入った。きっと耳塞いでも無駄だったと思う。その後は久しぶりに全力で走った。体がなまっているのがはっきりと分かった。    それからは何も入っていないドラム式洗濯機を回し続けた。 ガタンガタンガタン  大丈夫。君はまだ死なない。洗濯機は動いている。  だから全て大丈夫。  明日まで待つから。「おーい」って声をかけてくれたらドアも開けるから。 ガタンガタンガタン  うるさい。頼むからずっとそう思わせてくれ。    もう静けさなんて求めないから。
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