13人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ
突然、ファミコンをしていた彼女の弟が声を発した。
「この家のお爺さんとお婆さんは殺されたんだと思うよ…」
そんな事を言い始めた。
隣の老人が、彼女の弟の方に手を載せた。
「何度も夢で見た…。お爺さんが木に吊るされるところ。お婆さんがお風呂に沈められるところ…」
それは衝撃の告白だった。
それを知っていたかの様に彼女も彼女の母親も顔を伏せていた。
なんとなく私もそれは感じていた。
しかし、自殺としてそれは何年も前に片付いた話だった。
真実はもうわからなかった。
最初のコメントを投稿しよう!