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……………………。
…………ここ、は……どこだ?
俺は、どうなった? まだ、生きているのか?
何も見えない。目を開けようにも瞼が張り付いたように開けられない。
ただ、何か全身が温かいものに包まれている感覚がある。まるでそう、 体を丸め湯船の中に浸かっているみたいだ。
だとしたら溺れてしまうわけだが、どういうわけか息苦しさは無い。
それに、妙に静かだ。全くの無音というわけではなく、耳を塞いだ時のこもったような耳鳴りがする。それに一定のリズムでドク、ドクと微かに音も聞こえる。
何故だろう。この音を聞いていると、凄く、落ち着く。
ここがあの世なのか? いや、今まさに地獄に落とされている真っ最中なのかもれない。
そう。自堕落な日々を送った挙句、自ら命を絶った愚かな人間は地獄に落ちて当然だ。
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