粛々と

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数日後の 夜明け前 赤いテントの方角に 微かな火薬の匂いを感知した俺は 直ちにフクロウに伝えた フクロウは 大木の陰から 静かに舞い上がり 数人の人間が 鉄砲を担いで 森の奥に向かって歩いて来る様子を 上空から 確認した その事実を伝えられた 牡鹿は 素早い足で 森中を 駆け巡り 森の仲間たちに 危険を知らせようとした だが 森は広く 夢中に森を駆け抜ける牡鹿の(ひずめ)は 多くの小動物を蹴散らし 無意味に傷つける結果となった ヒグマは まっしぐらに 人間に向かって 突進し 鉄砲で 撃たれ 倒れた 俺は 小高い丘に駆け上がり 森中に響く 遠吠えで 森の仲間たちに 危険を知らせた オ  オ   オ     オ       オ        オ         オ          オ           オ            オ             オ             オ             オ            オ                     オ           オ          オ         オ        オ       オ      オ     オ    オ   オ ォ ォ     ォ      ォ     ォ     ォ ォ ォ ォ   オ               オ              オ       オ        オ       オ     オ    オ   オ  オ オ オ ォ  ォ   ォ    ォ
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