バレンタイン

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バレンタイン

『バレンタインの頃になると、 決まって思い出す人がいます。 まだ学生だった私は大好きだった人の下駄箱へ そっとチョコを入れました。 すると、バレンタインから数日後、 その彼から呼び止められ、 「オレの下駄箱に4つチョコがあったんだけど、一つ名前のないのがあって…何か知らない…?」 とか 聞かれた私は… 咄嗟に、 「し、知らない(笑)」 と答えてしまいました。 彼に呼び止められた事、 「もしかして…くれた?」 みたいな、確か、 そんな風に聞かれて私はすごくぎこちなく知らないと答えていました。 「もしかして…くれた?」 と聞かれてしまった事で、 もうどうしたらいいのか解らず、 私は早くその場を逃げたくなり、 頭の中は、 もぅパニック、 正直に応えて 嫌われるよりはいい… いや、正直に応えたい… でも それよりも "4つ″のチョコって… 私以外に、 3つも彼はチョコを貰っていたをんだ、 その事にも かなりショックでした。 しかも、 私以外は、きちんと名前を名乗っているなんて… その3つの中に彼の本命がいる? みんなすごい勇気、誰だろう? 瞬時に、私の頭の中に そんな様々な想いが駆け巡りました…。 けれど、それよりも 今、目の前の彼が 私を真っ直ぐに見つめてきて、 そんな彼にウソをついてしまった、そんな自分にもショックで… 私は俯き、 彼の目をまともに見れなかった。 もしかして、私のウソに気づいてる?! どうしよう…あやしまれてる? もう心臓は爆発寸前、動揺を隠しきれなかったと思います。 とても苦いバレンタインの思い出です。 その後も彼に、 あれは私のチョコだったんだと打ち明ける事も出来ないままで卒業してしまいました。 あの時、正直に応えていたら何かが変わっていたのでしょうか? そんな想いを抱えたまま、 時は流れ、 就職した年、 私の地域のお祭りでその彼と偶然、再会しました。 その時の私は色々な事があり、とても傷ついていました。 そんな時、彼の方から私を見つけて近況報告をしてくれて最後に とてもぎこちなく 「いつでもオレは…近くにいるから っな!!」とだけ言ってくれました。 彼にはきっと、 あの頃の私の気持ちも あのバレンタインのチョコも きっと、バレバレだったんだとその時、わかりました(涙)』 いや~、これはねぇ、もうドラマだねぇ(笑) さぁ、どうだろう? バレてたのかなぁ~?! わっかんないなぁ…? でもさ、 直接、彼に聞いてもよかったのかなぁ? 何て…(笑) 素敵なバレンタインの思い出から落ち込んだあなたに偶然を装おって数年後に会いに来てくれた(笑) 地域のお祭りって、ね! 何かいいよね。 これ、なんかいぃ〰️! もうこの彼、 ホント、最高じゃん! バレンタインに4つのチョコって、この彼、かっこいいなぁ。 いや~、でもさ、ホント、 彼はどうして、 もしかして…くれた? 何てあなたに聞いたんだろうね〰️?! これ聞く方もかなり勇気いる!! ホントだよ、あなたが正直に応えていたらどうなっていたんだろうねぇ? 甘酸っぱいあなたの青春の1ページが、今、時を越えて… きっと、 たくさんの人の心に勇気をくれたと思います!! 素敵な恋のお話をありがとうございました!
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