サイクロプスとロブスター(結)

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万一殴る蹴る等の抵抗に遭ったら普通に危ないので、手錠を悪用して巻きつけたり自由な手をゴメンと膝でそっと踏みつけたり。 何か言おうとした口に無事な包帯の束を突っ込んで噛ませ、次いでグチャミソの眼孔に指を深く突き入れる。 孔の隙間から新たに血が滲み出て流れて行く。 瞬時に電流が走ったように身体を震わせ、息を飲む音と喉からようやくひり出すような呻きが聞こえたが、やっぱゴメンと無視した。 しかし殴られも蹴られもせず、それどころか一瞬うんともすんとも言わなくなったのに背筋が凍った。 ──マジか、マジか。 こうなるといよいよ手錠が鬱陶しい。 顔には死相の見本みたいな死相が浮かんでるが、喉や口元や頬やに触れると、脈拍も体温も呼吸もパニック状態のそれながらちゃんとある。 とりあえずあちこち撫でたり梳いたり拭ったりと、果たして意味があるか分からんがあやしにかかった。 誰か俺の事もあやしてくれと思うが当然こうなったら後に引ける訳もなく、反対の手はひたすら眼孔をほじり異物らしい異物をかき出し、正しく陵辱の限りを続ける。 無論そっちがメインの目的じゃないという事は伝えるべく、あと呼吸が呼吸じゃないので出来る事なら落ち着かせるべく何か言おうと思ったが、やけに喉が乾いて仕方無い。 何とは言わんがいっそあやすよりもブン殴って貰った方が良いかも知れない。 .
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