ゴーストバスター・ワイルド・ビル

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──あ、この話はまだ続いてますよ。 思いがけず長々と喋り続けたので、失礼してペットボトルのコーラを一口ひっかける。 ひっかけながら目の前で何故かボケっとしたままの【ゴースト(広義で言うところの)(そして仮)】の様子を伺う。 しかし最初に目の当たりにした時と何も変わらない。 ゴースト自体なのはハッキリしているが、とにかく何もかもそれっぽくない。 ただただ震える身を縮こまらせ、この世の全てに絶望したかのような目をして、目の前に現れた薄汚れたイケメンの一挙一動にビクついている。 さしずめ何も考えずに特級の事故物件に肝試しにやって来たガキか、もっとシンプルに自分が死んだ事に気付いてないパターンか。 楽な仕事なんざそう転がっちゃいないのはよくよく分かっているが、せめてどっちかだったら良かった。 この状況に至った経緯はいつもと何ら変わらないものだった。 何ら変わらない流れで依頼を受け、何ら変わらない流れで準備を整え、何ら変わらない流れでこの場に辿り着いたという、とにかくそういう流れ。 しかし結果というのは大なり小なり経緯ありきのものだと思うが、今回はどうも謎の力が働いてるものとしか思えない。 いやマジで勘弁願いたいがそう思ったが最後、その結果なり結論は真実性を帯びている。 何故かって目の前にいたそいつは正真正銘、カミサマだったのだ。 いや【だった】は正しくない。 .
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