02 会社でヒートを起こしてしまい…!?

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 これは賭けだ。  仲のいい社員や派遣社員は何人かいる。  その人に対処してもらえれば、このヒートはなかったことにしてもらえる……!  そんな必死な願いも空しく、さらにじりじりと三十分が過ぎ、青生はもう限界に達していた。  体が熱くてたまらない。渇望が止まらない。  誰でもいいから、この熱を鎮めてほしい。お願いだから。  その時、がちゃっと、部屋のドアが開いた。  その人物を見上げる。  背が高い。  襟元まできっちりと締めたネクタイに、オールバックに整えられた髪。  紫藤課長、だった。  ――あ、終わった。  管理職である課長に見つかったなら、この件は派遣会社に連絡される。  問題を起こしたオメガに、次の仕事などこない。  なんとかなるかもしれないとぎりぎりで耐えていたものが、ぶつっと切れた。
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