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彼の名前は吉田高志
今年、大学受験を控えている
名前の通り高い志を持って
勉学に励んでおり、成績はトップクラス
中学時代は常に学年トップ3以内に位置し
高校受験の志望校も余裕で合格できるはずだった。
先生や友達からも
太鼓判を押されて、受験を迎えた当日
彼は、受験会場に着くと同時に
極度の緊張に襲われた。
そして、試験が始まって問題用紙を目にした途端
頭が真っ白になったのだ・・・
焦れば焦るほど
冷や汗が垂れ、手が震えてしまう。
結局、テストはほぼ全滅
彼は志望校に落ちてしまい
すべり止めである現在の私立高校に通っている。
今年2回目の受験を迎える彼
彼には“俺の実力はこんなものではない”
という強い反逆心のような感情を内に秘めて
学校生活を過ごしていた。
“こんなレベルの低い学校の
友達と付き合ったらバカになる”
プライドの高さからか、
そんな思いを抱えている彼に友達はいない。
学校生活の全てを、
2回目の受験合格を目指して勉強に費やしていた。
でも、彼には懸念点が1つある・・・
また、本番で緊張したらどうしよう
勉強に励めば励むほど、
この思いが脳裏をよぎり、
失敗する姿を想像するのであった。
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