N極~Side:木下~

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「終わったー」 時刻は18:00過ぎ。 今から並木の家に直行すれば、19:00に間に合う。 並木はというと、帰り支度を終え俺の事を待っていてくれた。 「帰るか。」 「うん。」 俺たちは、並んで駅までの道のりを歩いた。 「それにしても、チョコ大量だな。」 「でも、俺、チョコあんまり食べないんだよな。」 「そうなのか。」 それを聞いて、チョコ以外のプレゼントにして良かったと改めて思った。 「木下、あのさ...」 「ん?」 「俺が好きなのは木下だけだからな。」 「なんだよ、改まって。」 「だから、不安に思ったりしてたら心配すんなってこと。」 並木なりに俺に気を遣ってくれたんだな。 モテる恋人をもつと、嫉妬もするけれど、それ以上に並木は俺に愛情を注いでくれる。 俺はそんな並木が大好きだ。
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