N極~Side:木下~

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俺は受けとった荷物を抱えて、並木の居るキッチンへと向かった。 「並木、Happy Valentine」 「え!?」 「どうぞ。」 「ありがとう。」 並木は作業の手を一旦止めて、俺が手渡した小包を丁寧に開けた。 「鍋か!!しかも二人用じゃん。欲しかったやつ!嬉しい。」 「良かった。」 「まさか、バレンタインに鍋をプレゼントされるとは思ってなかったけどな笑」 そう言いながら、並木は嬉しそうな表情を浮かべた。 「あの、これから一緒に住んだ時に使えるものがいいなと思って。」 「ありがとう。大事に使う。」 並木は俺を抱き締めた。 サプライズ大成功かな? 俺は並木の胸で微笑んだ。
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